バセドウ病は色々な症状が出ます。一方、更年期障害も同様に色々な症状が出ます。この2つの病気は間違いられるケースが多いようです。
どちらかと言うと、更年期障害の方がメジャーというか発症率が高く、症状の程度に大小はあるものの50代女性では何と7割以上の方が更年期障害の症状を抱えているそうです。
バセドウ病と更年期障害が間違いられやすい2つの理由
この二つの病気は非常に特徴が似通っています。1つ目に先ず女性に多い病気という事です。更年期障害は最近、男性にもというネットnews等をみかけるようになりましたが、何だかんだと言っても、女性の方が症状が重いようですね。
2つ目は症状に共通点が多い事です。そこで今回はこの2つの病気の症状を簡単に一覧表にまとめてみました。(更年期障害の症状は下記に列挙したもの以外にもありますが一部割愛させていただきました)
〇更年期障害とバセドウ病の症状比較表
更年期障害症状 | バセドウ病症状 |
むくみ | 下体浮腫 |
のどの渇き | 口渇 |
うつ | 精神症状 |
ほてり・のぼせ | 微熱・暑がり |
動悸・息切れ | 動悸・息切れ |
発汗・寝汗 | 発汗 |
下痢・便秘 | 下痢 |
眩暈 | 食欲低下 |
不眠 | 手指のふるえ(振戦) |
吐き気 | 全身倦怠感 |
胃もたれ・胸やけ | 眼症状 |
肩こり腰痛 | 脱毛 |
関節痛・痺れ | 筋力低下 |
頭痛 | 不整脈 |
不安感・いらいら | 甲状腺腫 |
青文字:症状が近いもの・似ているもの
赤文字:症状がほぼ同じもの
こうして、並べて比較してみると確かに類似している症状が結構ありますね。こりゃ、お医者様でも診断を間違う事があるかもしれませんね。。。
バセドウ病は放置してはいけない
更年期障害についても症状が重い場合、放置しない方が良いですが、軽い症状であれば生活習慣や食事の改善で乗り切る方も多いようです。
バセドウ病については自然治癒するわけでもないし、放置すれば症状がどんどん悪くなる可能性が高いので、一番よくないのが、実はバセドウ病なのに「あ、わたし更年期障害かも、、、でもネットの情報によると食生活の改善や生活改善で乗り切れそうだわ。。。」となるのが一番危険だと思うのです。
上記、一覧表に記載した症状で赤文字の症状に加え、バセドウ病ならではの症状が出ている場合は甲状腺を疑ってみても良いかと思います。内分泌内科、甲状腺内科、等で見てもらえるはずです。
実績と信頼の伊藤病院がオススメ
都内であれば当サイトでも、何度か紹介している表参道の伊藤病院をおすすめします。私は都内ではなく埼玉から頑張って通院しておりますが。。。甲状腺の権威とも言える伊藤病院は世界的にも有名な甲状腺医療機関です。
薬の効き具合にもよると思いますが、順調に治療が進めば、最初の2~3カ月は2週間に1回のペースで通院、3~4カ月目以降は少し定期検査の頻度も少なくなってくるようです。(初期副作用に危険度の高いものがあるため仕方ありません)
更年期障害と思っているバセドウ病の方向けにバセドウ病チェックリストみたいなものを作りたいと思ったのですが、止めました。
私は医療関係の仕事をしているわけでもなく、医学部出身でもないです。そこまでやるのは出しゃばりというか、無責任ですね。そのチェックリストの判定基準には何も根拠やデータが無いわけですから。
一方で更年期障害と思いこみ、治療を続けられているバセドウ病患者の方が命を落としているかもしれないと思うと辛いというか、何か出来ないものだろうか?というジレンマがあるのも事実、、、その2つの思いが錯そうした結果、このような記事になりました。
他力本願になってしまいますが、そのようなチェックリストが有効か分かりませんが、作成出来るとすれば、データと知見をお持ちの日本甲状腺学会さんか伊藤病院さんに期待しましょう。
また、診断基準等を明確にし誤診を減らしていくには、更年期障害を扱う医学研究の方と甲状腺を扱う医学研究の方との意見交換や分科会等を行って、お互いのガイドラインを作っていくのも良いかもしれませんね。
季節の変わり目は更年期障害の症状悪化のきっかけにもなるようです。
これからどんどん寒くなるので皆さんご自愛ください。
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