投薬治療を24カ月程度続けたが、寛解しなかった。一度は投薬中止し、寛解したもののまた再発してしまった。等、次なる治療方法を検討される方もいるのではないだろうか。
一般的にはアイソトープ治療を選択する方が多いようだが、中には全摘出を選択する場合もあるようだ。
私自身はまだ投薬治療開始間もないので、しばらく先になりそうだが、初診時の検査結果がよくなかったので、寛解せず、次はどのような治療方針にすべきか?迷う事になる可能性が高いだろう。
もし、全摘出を選択した場合、術後はどのような治療が続くのだろうか。
甲状腺全摘出とは
読んで字のごとく、甲状腺を全部摘出する手術になります。ひと昔前は一部残すやり方もあったようですが、色々とデメリットもあり現在は全摘出をする場合が殆どだそうです。
甲状腺は左右対称に2つある器官ですが、癌とは違い、片側のみ摘出とかではないようです。これは自己抗体が体の中で出来た事により、甲状腺を刺激する物質は片方だけではなく両方の甲状腺を刺激するからです。
自己抗体さえなければ正常だったはずの甲状腺を全部摘出しちゃうのは何とも勿体ないですけどね。。。
全摘出後はどうなるのか?継続的な治療は必要なのか、、、
摘出後はどうなるのか?というと、甲状腺が無くなった事により体に必要だったはずのホルモンが出なくなります。それを補う為の薬を飲み続けなければなりません。チラージンS、LT4という薬を用いられるケースが多いようですね。
チラージンSの効能や特徴について
この薬のメリットやデメリット、リスク等色々調べました。いくつか気になる情報を入手したので共有させていただきます。
・伊藤病院の見解(M3.comHPより一部抜粋引用)
要約すると、アレルギー反応や肝機能障害を起こすケースある、という事らしいです。残念ながら、統計的なデータは掲載されておりませんでしたが、皮膚症状で相談を受けるケースが増えてきたと記載がありましたので注意が必要ですね。
記事URLはコチラ→https://www.m3.com/open/clinical/news/article/259023/
・隅病院の見解(kuma+より一部抜粋引用)
要約すると、T3が不足するケースがあるという特性です。
FT4についてはこの薬によりコントロールがし易いのですが、FT3についてはそうもいかないようです。理由は生物活性といい、T3は甲状腺から分泌されるものが約20%、残りの80%は抹消でT4から変換しT3が生成されているものである為、全摘出後は薬でT4を補ったとしても生物活性のあるT3が不足する場合があるのだそうです。
この病院では色々とデータを取った結果、FT3を正常値に合わせるようなコントロールを推奨しているようです。少しFT4の数値が高めになるようですが、、、。この方がメリットというかリスクが少ないという見解のようです。
詳細を確認したい方は以下、参照元の記事に詳しく掲載されているのでご参照下さい。
kuma+ URLはコチラ→https://www.kuma-h.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/10/KUMAplus_2018vol10.pdf
以上が全摘出後に服用する「チラージンS」の特徴や関連情報の紹介となりました。こうしてみると、術後のFT値のコントロールが難しいというか、安定させるまでは暫く様子を見ないとダメって事ですね。アレルギーについては抗アレルギー薬で対処するのでしょうか。
代替薬についての情報は今のところ入手していないので基本、担当医師と相談ですかね。
余談)投薬、アイソトープ治療、全摘出以外の治療方法は
ネットで色々と情報を漁りました。人口甲状腺は無いのか?甲状腺移植は無いのか?、、、結果、見つかりませんでした。唯一、可能性がありそうなのは治療ではありませんが、「麻疹(はしか)」です。
麻疹は恐ろしい病気で近年分かった事のようですが、自己免疫をリセットする症状があるようです。最大、自身の持つ自己免疫の70%をリセットしてしまうのだそうです。
自己免疫と自己抗体は違う意味合いがあるようなので何とも言えませんが、もし麻疹にかかって、且つ、自分自身の甲状腺に対する自己抗体がリセットされたら、治るのでしょうか?
仮に、これで完治したとしても、他の重大な病気にかかるリスクが増えるので本末転倒です。しかも、内部的要因と外部からの要因ではまた違うようでした。駄文でしたね。
今後の展望
今後、免疫学や内分泌系の医学の進歩により、自分自身の甲状腺に対する自己抗体をリセットするなり、制御する細胞を生み出すような医療が出来れば第四の治療法が確立されるかもしれませんね。
私自身は研究者ではないので、そのような研究をされている方達を陰ながら応援するしかないですが、今出来るのはこの3通りの治療方法しかないので、薬がダメならアイソトープか手術と向き合うしかないようです。
最後は話しが余談からだいぶ脱線しちゃいましたが、全摘出をされる方、された方は術後の治療も頑張ってください。
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