バセドウ病ってどんな病気?
そもそも、バセドウ病ってどんな病気なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれないので伊藤病院の先生から説明を受けた内容を元に簡単に説明します。甲状腺という器官(臓器)の病気で、別名、甲状腺機能亢進症ともいわれてます。
何が起きるのか?一言でいうと、甲状腺ホルモンが大量の分泌されるのです。何故分泌されるのか?というと、リンパ球が甲状腺細胞に対し、自己抗体を作ってしまうのです。(正常時は作らない)このTSAb(甲状腺刺激抗体)という抗体が甲状腺細胞を刺激するため、大量に甲状腺ホルモンが分泌されてしまうのです。
甲状腺ホルモンが大量に分泌すると何が困るのか?
甲状腺ホルモンが分泌されると、通常は新陳代謝を促します。つまり、正常な人と違いバセドウ病にかかると、新陳代謝が早まるのです。これにより、短期間で痩せる場合があるそうです。また、脈拍が速く(頻脈に)なったり不整脈が出たりします。
不整脈が酷いと心房細動という状態になり、心房内の血液の澱みから、血栓が出来て脳に送られてしまうと脳梗塞や脳卒中になってしまうのです。
バセドウ病自体ではなく、バセドウ病がきっかけで、脳の病気を引き起こす可能性がある。これは非常に恐ろしいパターンではないでしょうか。
他にも色々な症状がある
イライラし易くなって、精神的な病気と間違われることがあるそうです。また、呼吸が息苦しくなったりします。酷いときは階段をちょっと登ったり、ちょっと重いものを持っただけで汗だくになって、息切れがします。常に運動をしているような状態なのです。
もう一つ、危険な症状があります。この甲状腺ホルモンが大量に分泌されると、記憶力が低下する場合があるのです。
仕事で、失念すると危険なお仕事をされている方(弁護士さん、お医者様、電車やバス等のドライバーさん、、、)等のご職業の方は無理をしてはいけないと思います。お医者様とよくご相談をされるとよいかと思います。
もう一つの有名な症状として眼球突出があります。これは読んで字の如くですが、目が少し飛び出してきます。私も家族にちょっと言われていたのですが、気にせず、半年くらいほったらかしていました。
バセドウ病の治療方法は?
この病気の症状は非常に多種多様であり、人それぞれです。
症状が進んでしまうと治すのも大変なので、上記症状に心当たりがある方は健康診断の時期を待たずに早目に受診されると良いかと思います。
治療方法はいくつかあります。薬(抗甲状腺薬)を飲んでホルモンの分泌を抑える治療法です。私の場合、メルカゾール錠という薬を服用しています。心房細動も出てしまったので、血液凝固抑制剤も飲んでます。
もし、見つかるのがもう少し遅かったら、脳梗塞とかになっいたかも。。。のような事にならないよう、注意しましょう。
また、抗甲状腺薬以外の治療方法としてはアイソトープ療法と手術という選択肢があります。アイソトープ療法というのは放射性物質を含んだ錠剤を飲む治療法で、甲状腺には放射性物質が集まりやすいという甲状腺の特徴を活かした治療方法です。また手術の場合、甲状腺を摘出する手術になります。全摘出の場合と一部残す術式があるようです。
完全に摘出した場合、ホルモンが出なくなってしまう事があるようです。この場合は薬でホルモンを促す等の継続的な服用が必要になる場合があるようです。
バセドウ病予防方法は?
これが残念ながら、バセドウ病の原因が突き止められていないため、予防が難しいのです。勿論このblogを書いている2020年の時点の話しなので、将来的には原因が究明されれば何かしらの未然防止が出来るかもしれませんが。。。
ただ、予防策になるかどうか微妙かもしれませんし、個人的な見解ですが、applewatchがあれば、脈拍の異常を検知出来る可能性が高くなります。もし、バセドウ病にかかって、脈拍に異常が出た場合、早期発見につながります。
最近、Appleが医療機器を取り扱う法人として認可が下り、更にapplewatch自体も「家庭用心電プログラム、家庭用心拍数モニタプログラム」という医療プログラムとして認可が下りたようです。後はデバイス側のロック解除がされれば使えるようになる日は近いと思われます。
まとめ
・バセドウ病は症状が多種多様であるため、特定が難しい。他の病気と間違われやすい。
・原因が分かっていない為、効果的な予防策が取りにくい。
・不整脈や頻脈の疑いがあった場合、心電図の検査を受け早期発見出来るようにしたい。
・個人的見解ではあるが、AppleWatchはこの病気以外にも心臓からのSOSを早期検知出来る為、この病気の未然防止に繋がる可能性を感じた。
・治療方法は3種類。わたしの場合、先ずは薬から、ダメならアイソトープ療法、それでもだめなら手術という段階を踏む治療方針となった。
以上、バセドウ病に関する記述になりました。早く、医療技術が進歩して簡単に早期発見が出来たり、予防法が確立される事を願いたいです。
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