あなたは大丈夫?バセドウ病の投薬治療では副作用が心配です。特に服用開始~最初の2~3か月は要注意です。伊藤病院に通院中の私が、いくつか注意しなければいけない、代表的な副作用について紹介します。
はじめに
バセドウ病治療薬の副作用に関する記事になります。人によって薬の種類や用法用量が違う場合、その他の病気を併発している場合、特殊なケースについては網羅しておりませんので、基本的には担当医の指示に従ってください。
抗甲状腺薬メルカゾール服用時の注意
メルカゾール、チウラジール、プロパジールを服用する場合、以下副作用に注意しなければいけません。
1.無顆粒球症
白血球中の細菌感染を抑止するための顆粒球が急激に減少する症状です。いくつかある症状の中で最も危険な副作用で統計上、200~500人に1人の割合で発生すると言われています。
point!
服用期間中、高熱と喉の痛みが出た場合、直ちに白血球数の検査が必要になります。もし、検査を受ける医療機関が通院中の病院でない場合、当然ですが、治療中の病名、投薬中の薬の種類を説明してください。
2.肝障害
白目や尿に黄疸が出た場合、この肝障害による黄疸の可能性が高いです。この副作用が出た場合、ただちに投薬を中止し、通院中の医療機関に速やかに来院、診察を受けましょう。
投薬中の薬の種類を変更する事で改善される場合が多いようですが、程度によっては入院、治療が必要な場合もあります。
3.薬疹(発疹)
一番多い副作用で、痒みを伴う湿疹が出ます。薬を飲み始めて間もない2~3週間前後に発生する場合が多いようです。軽い場合は抗ヒスタミン剤を一緒に服用する事で収まります。
4.その他
上記に記載した副作用以外にも、稀に関節痛、筋肉痛、脱毛、毛髪が細くなる、食欲不振、血痰が起こる場合があります。もし、これらの症状が出た場合、医師に相談してみてください。毛髪については治療が進み、ホルモンの数値が安定し投薬の量を減らせると元に戻る場合が多いようです。
自分の場合、メルカゾールを服用しておりますが、上記3の薬疹が出たのと、毛髪が細くなった事が挙げられます。また、薬による副作用ではありませんが、投薬開始~1カ月後位に太りました。これは投薬により、本来の代謝に戻りつつあるにも関わらず、バセドウ病治療前と同等の摂取カロリーを摂ると消費カロリーが追い付かないため太る事があるのです。薬が直接的な原因ではないので副作用ではありません。
以上、バセドウ病投薬治療における副作用の種類や特徴、注意事項について記載しました。あれ?と思ったら、注意してください。
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